子どもの頃から絵を描くのが苦手でした。
幼稚園の年長の時に描いた絵を、友達や先生に笑われたのが原因だと思います。
私には絵の才能がないのだと思い込み、その後も図工や美術の時間は適当に過ごしていました。
大学生になってとある場所に旅行で出掛けた時のことです。
ピカソの絵画を見て衝撃を受けました。
こんな事を言ったら失礼ですが、年長の時に描いた絵と変わりがないと思ってしまったからです。
もちろん、私には彼のような才能はありません。
でも、芸術はもっと自由でいいのではないだろうかと考えるようになりました。
それから絵画に興味を持つようになり、シャガールやミロなどの作品展にも出掛けるようになりました。
子どもの頃は辱めを受けたくがないために描くことを拒みましたが、大人になってから教室で絵の勉強をするようになりました。
描いていると自分としっかり向き合えるので、子どもの頃にこのような時間を無駄に過ごしていたことを悔やんでいます。