ピカソとその作風

ピカソといえば、シュルレアリスムの雄という捉え方をされる方が多いでしょう。
確かに、シュルレアリスムの作風は非常に衝撃的で、観る人に大きなインパクトを与えます。
ですが、ピカソほど、その作風を変えてきた画家はいません。
画家として初期の青の時代には、「アルルカン」など、非常に写実的な絵画も書いています。
青を基調とした絵画が多かったため、青の時代と呼ばれていますが、親友カサヘマスの影響を強く受けている時代です。
そのくらい色調が、その心持を表しています。
その後、ばら色の時代、アフリカ彫刻の時代、キュビスムの時代、新古典主義の時代を経て、シュルレアリスムの時代へと繋がり、その後の自身の集大成となるゲルニカの時代、晩年の時代と続くのです。
大作「ゲルニカ」は、スペインのゲルニカ空爆を非難して描かれた大作です。
ピカソの作品は、多くの人や事柄に影響されて描かれました。
型破りで特異なな性格を持つ彼は、もしかしたら非常に繊細な人だったのかもしれません。